「周りの20代はどのくらい投資をしているのだろう?」と気になったことはありませんか。将来への不安や新NISAのスタートをきっかけに、資産運用を検討する人が増えています。しかし、いざ始めようと思っても、自分の貯金額や投資に回す金額が平均と比べてどうなのか、不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、20代の投資割合や平均的な資産状況について、最新の調査データをもとに詳しく解説します。同年代のリアルな数字を知ることで、自分がこれからどのように資産形成を進めていけばよいかのヒントが見つかるはずです。無理のない範囲で賢くお金を増やすためのステップを確認していきましょう。
投資は早く始めるほど有利と言われますが、大切なのは自分の生活スタイルに合ったペースを守ることです。平均値はあくまで一つの目安として捉え、自分なりの資産運用の形を模索してみてください。この記事が、あなたの第一歩を後押しする内容になれば幸いです。
20代の投資割合と平均的な貯蓄額の現状を知る

まずは、20代が実際にどの程度の割合で投資を行っているのか、最新の統計データから見ていきましょう。金融広報中央委員会の調査などをもとに、20代のリアルな懐事情を紐解きます。平均値だけでなく、中央値(数値を並べた際の中央にくる値)に注目することも、実態を把握するためには欠かせません。
20代で投資を行っている人の割合と利用者の推移
20代で実際に投資を行っている人の割合は、近年急速に増加しています。日本証券業協会の調査や金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、20代の約3割から4割程度が何らかの金融商品(株式や投資信託など)を保有しているという結果が出ています。
以前は「投資はまとまった資金がある人が行うもの」というイメージが強かったですが、スマートフォンで簡単に取引ができるアプリの普及や、100円から投資ができるポイント投資の登場により、20代にとっての心理的なハードルが大きく下がりました。特に2024年の新NISA導入は、若年層の投資意欲をさらに高める要因となっています。
また、将来の年金不安や物価上昇への対策として、早いうちから資産形成を始めるべきだという意識が浸透してきたことも背景にあります。SNSなどを通じて同年代の投資状況が可視化されやすくなったことで、「自分も始めなければ」と動き出す人が増えているのが現状です。
金融資産の内訳と平均的な投資額のデータ
20代の金融資産保有額(貯蓄や投資の合計)の平均は、単身世帯で約170万円から200万円程度、二人以上世帯で約200万円から300万円程度と言われています。しかし、平均値は一部の多額の資産を持つ層に引き上げられる傾向があるため、より実感に近いのは「中央値」です。20代の中央値は、単身世帯で20万円から50万円程度にとどまることが多いです。
保有している金融資産の内訳を見ると、依然として「預貯金」が最も大きな割合を占めていますが、次に多いのが「投資信託」や「株式」です。特に積立型の投資信託は、20代の間で最も人気のある投資手法となっています。これは、一度設定すれば手間がかからず、少額から始められるという利点が20代のライフスタイルに合致しているためです。
投資に回している具体的な金額については、月に1万円から3万円程度という人が最も多いボリュームゾーンとなっています。収入がまだ不安定な時期でもあるため、生活を圧迫しない範囲でコツコツと積み立てている様子が伺えます。まずは少額からスタートし、給与の昇給に合わせて投資額を増やしていくのが20代の一般的なスタイルです。
投資を始めている人といない人の二極化の傾向
現在の20代の大きな特徴として、投資を積極的に行う層と、全く行わず貯金も難しい層との「二極化」が進んでいる点が挙げられます。調査結果を見ても、資産保有額が「ゼロ」と回答する層が一定数存在する一方で、1,000万円以上の資産を築いている層も存在します。この差は、単なる収入の差だけでなく、金融リテラシー(お金に関する知識)の有無に起因しています。
早い段階で資産運用の重要性に気づき、支出を管理して投資に回す習慣をつけた人は、福利(利息が利息を生む仕組み)の恩恵を受けて着実に資産を増やしています。一方で、目の前の消費に追われ、投資の仕組みを知る機会を逃している人は、資産を増やすきっかけを掴めずにいます。この数万円の投資の差が、数十年後には数千万円の差になる可能性もあります。
ただし、焦って投資を始める必要はありません。まずは自分の収支を把握し、無理のない範囲で少額からでも「投資の場」に参加することが大切です。二極化の波に飲まれるのではなく、正しい知識を身につけて自分の将来を守るための行動を今から少しずつ始めていきましょう。
20代の金融資産保有状況(単身世帯の例)
| 項目 | 平均値 | 中央値 |
|---|---|---|
| 金融資産保有額 | 約176万円 | 約20万円 |
| 投資信託・株式の割合 | 約20~30% | ー |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」等のデータを参考に作成。数値は調査年により変動します。
20代から投資を始めるべき理由と圧倒的なメリット

20代は収入が少なく、投資に回せるお金が限られている時期かもしれません。しかし、20代には他の世代にはない最強の武器があります。それは「時間」です。投資の世界では、元本よりも時間が重要視されることが多々あります。ここでは、20代という早い時期から資産運用を開始することで得られる具体的なメリットを詳しく解説します。
複利効果を最大化できる「時間」という武器
投資において最も強力な味方となるのが「複利効果」です。複利とは、投資で得た利益を再び投資に回すことで、利益がさらに利益を生んでいく仕組みのことです。この効果は期間が長くなればなるほど、雪だるま式に資産を増大させます。20代から始めれば、定年退職までの約40年間、この効果を享受し続けることができるのです。
例えば、毎月3万円を利回り5%で運用した場合、20年間運用すると元本720万円に対して約1,233万円になります。しかし、これを40年間続けると、元本1,440万円に対して約4,578万円にまで膨れ上がります。運用期間が2倍になると、最終的な金額は4倍近くになるという計算です。この圧倒的な増え方は、時間を味方にできる若年層だけの特権と言えます。
後から大きな金額を一度に投資しても、20代から少額でコツコツ積み上げてきた時間の蓄積にはなかなか追いつけません。たとえ月々数千円であっても、今すぐ始めることが、将来の自分への大きな贈り物になります。「お金が貯まってから」ではなく「今すぐ少額で」始めるのが、資産運用の鉄則です。
少額からでも大きな資産を作れる可能性
「自分には投資できるほどのお金がない」と思っている20代の方も多いでしょう。しかし、現代の投資環境は、少額からでも十分に資産を築けるように整っています。特にNISA(少額投資非課税制度)を利用すれば、利益に税金がかからないため、効率よくお金を増やすことが可能です。100円や1,000円といった単位から投資信託を購入できるサービスも増えています。
少額投資のメリットは、失敗した時のダメージが少ないことです。20代のうちに小さな金額で投資の経験を積んでおくことで、お金が増減する感覚や、市場の動きに慣れることができます。将来、収入が増えて投資額を大きくした時に、過去の経験が冷静な判断を助けてくれます。いきなり大金を投じるよりも、少額から徐々にステップアップする方がリスク管理の面でも優れています。
また、少額であれば家計への負担も小さく、無理なく継続できます。毎月の飲み会を1回控える、あるいは定額制サービスを見直すだけで、数千円の投資資金を捻出できるはずです。その小さな一歩が、数十年後の大きな資産形成に直結していると意識すれば、投資を続けるモチベーションも維持しやすくなるでしょう。
経済や社会の仕組みを学ぶきっかけになる
投資を始めると、自分の大切なお金を市場に預けることになるため、自然と世の中の動きに関心が向くようになります。「なぜ今日は株価が下がったのか?」「円安が進むと自分にどんな影響があるのか?」といった疑問を持つことは、ビジネスパーソンとしての素養を高めることにも繋がります。
新聞やニュースで流れる経済用語が、自分事として感じられるようになるのも投資の大きなメリットです。例えば、投資先の企業がどのような事業を行い、どのように利益を上げているのかを知ることで、産業の構造や将来性を見極める力が養われます。この視点は、本業での仕事やキャリア形成、転職活動などにおいても非常に有利に働きます。
また、投資を通じて「リスクとリターン」の考え方を学ぶことは、人生のあらゆる決断において役立ちます。何が不確実で、何に期待できるのかを論理的に考える習慣は、感情に流されない意思決定を支えてくれます。20代という吸収力の高い時期に、投資を通じて生きた経済を学ぶことは、金銭的な資産以上の価値がある「自己投資」にもなるのです。
初心者におすすめの投資先とポートフォリオの組み方

20代が初めて投資を行う場合、どのような商品を選べばよいのでしょうか。投資の世界には多くの選択肢がありますが、初心者が最初に取り組むべきは「守りながら増やす」スタイルです。ここでは、20代に最適な投資先と、リスクを抑えるための資産構成(ポートフォリオ)について具体的に解説します。
新NISAを活用したつみたて投資枠の利用
20代が投資を始めるなら、まず検討すべきなのが「新NISA」のつみたて投資枠です。NISAとは、投資で得た利益が非課税になる国の制度です。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを使えばその分がすべて自分の手元に残ります。この差は長期運用になるほど非常に大きくなります。
新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が「長期・積立・分散」に適していると認めた手数料の安い商品(投資信託)のみが対象となっています。そのため、初心者が「ぼったくり」のような悪い商品を選んでしまうリスクが極めて低いのが特徴です。年間120万円まで、生涯で1,800万円までの非課税枠があるため、20代のうちはこの枠を埋めることを目標にするだけでも十分な資産形成が可能です。
設定も非常に簡単で、一度クレジットカードや銀行振込での積み立てを設定してしまえば、あとは毎月自動で購入が進みます。日々の忙しい仕事やプライベートの時間を削ることなく、放置しているだけで資産形成ができる点は、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する20代にとって最適な仕組みと言えるでしょう。
インデックスファンド(指数連動型)の魅力
投資信託の中には、大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。初心者に圧倒的におすすめなのは「インデックスファンド」です。これは、日経平均株価や米国のS&P500など、特定の指数(インデックス)と同じ値動きを目指す運用手法です。特定の企業の株を1つ選ぶのではなく、市場全体を丸ごと買うようなイメージです。
インデックスファンドの最大のメリットは、管理コスト(信託報酬)が非常に低いことです。アクティブファンドはプロが銘柄を厳選するため手数料が高くなりがちですが、長期的に見てアクティブファンドがインデックスファンドの成績を上回り続けるのは非常に難しいことが過去のデータから証明されています。コストが低いことは、長期運用のリターンを確実に押し上げる要因になります。
20代に特に人気なのは、世界中の企業に投資する「全世界株式(通称:オルカン)」や、成長力の高い米国企業に投資する「S&P500」連動型のファンドです。これら一つに投資するだけで、何百、何千という企業に分散投資をしていることになり、一つの企業が倒産しても資産がゼロになることはありません。この安定感こそが、初心者が安心して続けられる理由です。
リスクを抑えるための資産分散と時間分散
投資には必ずリスクが伴いますが、それを最小限にするための手法が「分散」です。20代の投資戦略において重要なのは、「資産の分散」と「時間の分散」の2点です。資産の分散とは、一つの商品だけでなく、株式、債券、不動産、あるいは国内、海外といったように投資先を分けることを指します。これにより、特定の地域や資産が暴落しても、全体へのダメージを抑えることができます。
一方、時間の分散とは、一度に全額を投資するのではなく、決まった金額を定期的に(毎月など)積み立てていくことです。これは「ドル・コスト平均法」と呼ばれます。株価が高い時には少なく、安い時には多く買うことになるため、結果的に平均購入単価を下げることができます。価格が下がった時に「安く買えてラッキー」と思えるようになるため、精神的な安定にも繋がります。
20代であれば、運用期間を長く取れるため、比較的リスクの高い「株式100%」のポートフォリオでも許容できる場合があります。もし不安であれば、リスクの低い「債券」を少し混ぜるのも手です。自分の性格や目標とする金額に合わせて、最適なバランスを見つけていきましょう。まずは全世界株式のインデックスファンドを中心に、シンプルな構成から始めるのが王道です。
20代におすすめのシンプルなポートフォリオ例:
・全世界株式インデックスファンド:100%
(または米国株式80%+国内株式20%など)
※まずは「これだけ持っておけばOK」という安心感のある銘柄からスタートするのが継続のコツです。
投資に回すお金はいくら?無理のない資金計画の立て方

投資が重要だとわかっていても、「生活が苦しくなるほど投資をする」のは本末転倒です。20代は結婚、出産、住宅購入など、将来的に大きな支出が控えている時期でもあります。ここでは、自分にとって最適な投資額を算出するための資金計画の立て方を、具体的なステップで解説します。
まずは生活防衛資金を確保する
投資を始める前に、必ず最優先で行うべきなのが「生活防衛資金」の確保です。これは、万が一の病気や怪我、失業などで収入が途絶えた時に、自分自身を守るための予備費のことです。この資金がない状態で投資を始めてしまうと、急にお金が必要になった際に、たとえ運用成績が悪くても(損をしていても)資産を現金化しなければならなくなります。
一般的に、生活防衛資金の目安は「生活費の3ヶ月から6ヶ月分」と言われています。例えば、毎月の支出が20万円であれば、60万円から120万円程度の現金が銀行口座にある状態が理想的です。20代であれば、まずは最低限の3ヶ月分を目標に貯蓄を行い、それを超えた分から投資に回していくのが安全な進め方です。
「貯金が貯まるまで投資を一切しない」必要はありません。例えば、生活防衛資金を貯めながら、月々3,000円だけ投資を始めてみる、といった並行したアプローチも有効です。投資の経験を積みつつ、土台となる現金をしっかり固めることで、心に余裕を持って資産運用を続けることができます。
収入の何パーセントを投資に回すべきか
生活防衛資金の目処が立ったら、次は毎月の収入のうち、どのくらいを投資に回すかを決めましょう。20代の理想的な目安としては、手取り収入の「10%から15%」と言われています。手取り20万円の人であれば、2万円から3万円程度です。これくらいの割合であれば、生活水準を極端に下げることなく継続できる人が多いです。
もちろん、実家暮らしで支出が少ない人は20%以上を目指しても良いですし、奨学金の返済などで苦しい人は1%(月数千円)からでも全く問題ありません。大切なのは「割合を定めて自動化すること」です。給与が入ったら、まず投資分を先に確保する「先取り投資」を習慣化しましょう。余ったお金を投資に回そうとすると、いつの間にか使い切ってしまうのが人間の性だからです。
また、ライフステージの変化に合わせて、この割合は柔軟に変更して構いません。20代のうちに節約しすぎて、今しかできない経験(自己投資や旅行など)を諦めるのももったいないことです。「今を楽しむお金」と「将来のための投資」のバランスを自分で納得感を持って決めることが、長続きする秘訣です。
固定費の見直しで投資資金を捻出する方法
投資に回すお金を増やすために、食費や趣味を無理に削るのはストレスが溜まります。そこでおすすめなのが「固定費の見直し」です。固定費とは、毎月決まって発生する費用のことで、一度見直せばその効果がずっと続きます。ここで浮いたお金をそのまま投資に回せば、生活の満足度を下げずに資産を増やすことができます。
最初に見直すべきは、スマートフォンの料金(格安SIMへの乗り換え)、使用していないサブスクリプション(定額制サービス)の解約、そして保険の見直しです。20代であれば、高額な生命保険が必要ないケースも多く、これらを見直すだけで月に1万円程度の余剰資金が生まれることも珍しくありません。この「浮いた1万円」をNISAで運用し続けると、将来的に数百万円の差になります。
また、コンビニでのついつい買いや、あまり乗り気でない飲み会など、自分の価値観に合わない「ラテマネー(少額の無駄遣い)」を減らすことも有効です。削るべきは「楽しみ」ではなく「無自覚な支出」です。自分の支出を可視化し、納得感のあるお金の使い方をすることで、投資に回すお金が自然と生み出せるようになります。
家計管理の優先順位チェックリスト
1. 生活防衛資金(生活費3ヶ月分)を貯める
2. 固定費(スマホ、サブスク、保険)を削る
3. 手取りの10~15%を「先取り投資」に設定する
4. ボーナスや昇給があったら、投資額を少し上乗せする
20代が投資で失敗しないための注意点

投資はメリットが多い一方で、やり方を間違えると資産を減らしてしまうリスクもあります。特に知識がまだ不十分な20代を狙った投資詐欺や、不適切な金融商品への勧誘なども存在します。最後に、大切なお金を守りながら着実に増やしていくために、絶対に避けるべきNG行動や注意点についてお伝えします。
短期的な価格変動に一喜一憂しない
資産運用を始めると、毎日スマートフォンで資産残高をチェックしたくなるものです。しかし、投資信託や株式の価格は日々変動します。世界情勢や経済指標によって、1日で数パーセント下落することも珍しくありません。この時、初心者が陥りがちなのが「損をするのが怖くて売ってしまう」という行動です。
20代の投資は「10年、20年後のため」に行っていることを忘れないでください。短期的な下落は、長い運用期間の中ではほんの小さな波に過ぎません。むしろ、価格が下がっている時期は「同じ金額でより多くの口数を買えるチャンス」でもあります。暴落時こそ淡々と積み立てを続けることで、将来、相場が回復した時に大きな利益を得ることができます。
一番の失敗は、相場が悪い時に怖くなって投資をやめてしまうことです。一度設定した後は、画面を頻繁に見すぎないくらいがちょうど良いかもしれません。どっしりと構えて、数十年後の目標地点を見据える心の余裕を持つことが、20代の投資において最も重要なスキルのひとつです。
手数料の高い商品や複雑な商品は避ける
投資の結果を左右する大きな要因のひとつが「コスト(手数料)」です。銀行や証券会社の窓口で勧められる商品の中には、購入時に数パーセント、保有中に毎年1~2パーセントもの手数料がかかるものが存在します。これでは、運用で利益が出ても手数料で削られてしまい、手元にお金が残りません。
また、「毎月分配型」の投資信託や、仕組みが複雑な「デリバティブ商品」なども初心者は避けるべきです。毎月分配型は、一見お小遣いのように感じられますが、実際には自分の元本を削って分配金を出しているケースが多く、複利効果が損なわれます。20代に必要なのは、分配金を受け取らずに再投資に回し、資産を最大化させる効率の良い商品です。
基本的には、ネット証券(楽天証券やSBI証券など)を利用し、手数料が極めて低い「インデックスファンド」を選ぶだけで、コスト負けするリスクを大幅に減らせます。「プロが勧めるから」「テレビで話題だから」という理由だけで選ぶのではなく、自分が中身を理解でき、納得できる手数料の商品を選ぶことが自分を守ることに繋がります。
SNSなどの過剰な情報に振り回されない
現代の20代にとって、SNSは貴重な情報源ですが、投資に関しては注意が必要です。InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeなどでは「短期間で100万円稼いだ」「爆上がり確定の銘柄」といった、射幸心を煽るような投稿があふれています。しかし、これらは生存者バイアス(たまたま成功した人だけが発信している)であったり、悪質な勧誘への誘導であったりすることが多いです。
他人の華やかな投資成績と比較して、「自分は全然増えていない」と焦る必要はありません。投資は自分自身のライフプランのために行うものであり、他人と競うものではないからです。また、怪しい投資グループへの勧誘や、「絶対儲かる」という甘い言葉には、裏があると考えた方が安全です。金融庁の登録を受けていない業者からの勧誘は無視しましょう。
信頼できる情報は、書籍や公的な機関(金融庁のサイトなど)、実績のある専門家の発信から得るようにしてください。派手な手法に飛びつくよりも、地味で退屈に感じるような「インデックス投資の積み立て」をひたすら続ける人の方が、最終的には成功する確率が高いのが投資の世界の真実です。自分のペースを乱さず、本質を見極める目を養いましょう。
まとめ:20代の投資割合と平均を知って自分らしい資産運用を
ここまで、20代の投資割合や平均的な資産状況、そして失敗しないためのポイントについて解説してきました。20代で投資を始めている人は全体の3〜4割程度であり、平均的な投資額は月に1万〜3万円程度が一般的です。周りの状況を知ることは、自分の立ち位置を確認する良いきっかけになりますが、最も大切なのは他人の数字に振り回されすぎないことです。
20代最大のメリットは、何と言っても「時間」があることです。複利効果を味方につければ、少額の積み立てであっても、将来的に数千万円規模の資産を築ける可能性があります。新NISAなどの非課税制度を活用し、手数料の安いインデックスファンドをコツコツと買い続ける。このシンプルで王道な方法こそが、20代にとっての最強の戦略となります。
まずは生活防衛資金を確保し、無理のない範囲で最初の1円を投資に回してみましょう。投資を通じて経済を学び、自分自身のマネーリテラシーを高めることは、これからの長い人生において必ず大きな力になります。将来の不安を安心に変えるために、今できることから一歩ずつ、自分らしい資産運用を形作っていってください。


