除雪関連銘柄を探していると、「大雪が降ると上がりやすい株はどれか」「除雪機メーカーとホームセンターでは何が違うのか」と気になるのではないでしょうか。除雪に関係する上場企業には、作業機械を製造する会社から雪かき用品を販売する会社まで、いくつかの種類があります。
ただし、積雪が増えたからといって、すべての企業の業績や株価が上がるわけではありません。この記事では、事業内容を公式情報で確認できる国内の関連銘柄8社を取り上げ、注目する理由と見落としやすいリスク、投資前に確認したい数字を整理します。
除雪関連銘柄は8社が候補|まずは事業との近さで選ぶ

除雪関連銘柄として比較したいのは、除雪機や雪かき用品を直接扱う企業と、除雪需要の影響を間接的に受ける企業を分けて考えることです。関連度が高く見える会社でも、除雪以外の事業が大きければ、雪による業績への影響は限られます。
以下は、製品・サービスの公式情報から除雪との関係を確認できる上場企業の例です。いずれも2026年10月時点の事業内容を基にした候補であり、株価上昇の順位や購入推奨ランキングではありません。
| 企業名・証券コード | 除雪との関係 | 注目する視点 |
|---|---|---|
| タカキタ(6325) | トラクター向けスノーブロワ、融雪剤散布車 | 除雪作業機の受注・販売 |
| やまびこ(6250) | 共立ブランドの除雪機 | 国内の屋外作業機需要 |
| コマツ(6301) | 除雪ドーザー・グレーダーなど | 建設機械全体に占める比率 |
| ナラサキ産業(8085) | ロータリ除雪車など建機の販売 | 道路向け機械の案件 |
| 浅香工業(5962) | スコップ、雪かき、雪落とし用品 | 家庭用・業務用の冬物需要 |
| コメリ(8218) | 除雪機、雪対策用品の小売り | 寒冷地店舗と季節商品の販売 |
| カーメイト(7297) | 非金属タイヤチェーン | 積雪・路面凍結への備え |
| カナモト(9678) | 建設機械のレンタル | 冬季の機械稼働とレンタル需要 |
このうちタカキタ、やまびこ、浅香工業は、公式サイトに除雪用製品が明示されています。コマツとナラサキ産業は道路・施設向けの機械、コメリとカーメイトは購入者側の需要、カナモトは機械を借りて使う事業者側の需要に目を向ける銘柄です。
除雪機・除雪用品を直接扱うメーカー系の関連銘柄

除雪の需要を企業の製品に結び付けやすいのは、機械や用具を製造・販売する会社です。ただし、小型の家庭用除雪機と大型の道路用除雪車では、顧客も販売のタイミングも異なります。製品の用途を確認してから比較しましょう。
タカキタ(6325)|スノーブロワと融雪剤散布車
タカキタは農業用作業機械を中心とするメーカーで、除雪分野ではトラクターに取り付けて使うスノーブロワや融雪剤散布車を扱っています。スノーブロワは、積もった雪を機械で取り込み、離れた場所へ飛ばす作業機です。
公式の製品ラインナップには、センタードライブ式・サイドドライブ式のスノーブロワが掲載されています。トラクターを保有する農業者や事業者などが想定されるため、家庭向けの雪かきスコップとは違う市場です。
除雪分野への関わりが製品名ではっきり確認できる点は特徴ですが、会社全体では農業機械が重要です。実際に投資対象として調べる際は、除雪機だけでなく農業機械の販売、原材料費、通期の利益見通しまで見たいところです。降雪予報だけで年間業績を判断するのは避けましょう。
やまびこ(6250)|共立ブランドの小型除雪機
やまびこは屋外作業機械などを手がける企業です。共立ブランドでは、歩行型の除雪機やスノーグレーダーを販売しており、公式製品ページで具体的な機種を確認できます。
住宅の敷地、駐車場、施設の周囲など、比較的小規模な除雪を考えるときに関連性がわかりやすい企業です。機械はスコップより高額なので、購入者の更新需要、販売店の在庫、降雪地域の設備投資意欲が販売動向に関係すると考えられます。
もっとも、やまびこは除雪機だけを販売する会社ではありません。国内外で取り扱う他の屋外作業機械や産業用機械の動向が業績に与える影響も確認が必要です。冬だけのテーマ株と決めつけず、決算資料に記載される事業別売上と利益を読むほうが、長めの投資判断に向いています。
コマツ(6301)|道路除雪に使う大型建設機械
コマツは建設・鉱山機械を中心とする大手企業です。コマツカスタマーサポートの除雪製品ページには、ホイール式除雪ドーザー、除雪ローダー、除雪グレーダーなどが掲載されています。
公共道路や大規模な敷地での除雪に使える機械を扱う点で、積雪地域のインフラ維持との関わりがあります。ただし、コマツの企業規模は大きく、除雪関連機械は多様な製品の一部です。大雪による国内需要の増加があっても、それだけで連結業績が大きく変化するとは限りません。
株価を見るうえでは、世界の建設・鉱山機械需要、為替、資源関連の設備投資といった別の要因が重要です。「除雪機械を販売している」という事実と、「除雪需要で株価が大きく上がる」という見通しは分けて判断しましょう。大手建機株の一つの需要分野として捉えるのが自然です。
ナラサキ産業(8085)|ロータリ除雪車を扱う商社
ナラサキ産業は建設機械などを取り扱う商社です。公式の建設機械関連ページには、複数の大きさのロータリ除雪車が掲載されており、道路除雪の分野に直接関係しています。
ロータリ除雪車は、雪を取り込んで道路脇などへ飛ばす車両です。道路の幅を確保する除雪や、積もった雪を運び出すための作業に使われます。国土交通省の道路除雪用機械の説明でも用途が確認できます。
ただし、機械の販売を扱う会社では、案件の発生時期や納入時期によって売上計上が変わります。大雪が降った年にすぐ車両販売が増えるとは限りません。受注・納入の動きが開示されているか、建設機械以外の事業がどの程度あるかを併せて見る必要があります。
浅香工業(5962)|スコップ・雪かき用品に強み
浅香工業は「金象印」などのショベル・スコップで知られ、公式サイトの除雪用品には、雪かき、スノープッシャー、スノーカート、雪落とし用品などが掲載されています。機械ではなく身近な道具を通じた関連銘柄です。
大雪の予報が出ると、家庭や店舗で除雪用品を準備する需要が高まる場合があります。特に普段あまり雪が降らない地域で降雪への備えが広がると、商品名がニュースで取り上げられやすいと考えられます。
ただし、販売数量が増えても原材料費や輸送費が上昇すれば利益の伸びは小さくなり得ます。また、小売店に販売済みの商品が消費者に売れたことと、メーカーの当期売上が新たに増えたことは同じではありません。テーマ性に加えて実際の決算数字を確認することが大切です。
小売り・カー用品・レンタルで見る除雪関連銘柄

雪が降る際には、除雪機を製造する会社以外にも需要が生まれます。家庭は用品を購入し、自動車利用者は滑り止めを準備します。除雪作業を行う事業者は機械を借りることもあるため、関連企業の範囲は意外に広いです。
コメリ(8218)|除雪機の販売と寒冷地の需要
コメリはホームセンターを運営しており、公式通販サイトで除雪機の特集を掲載しています。複数の除雪機を紹介し、機種の選び方や購入後のサポートも案内しているため、冬季の除雪需要との関係を具体的に確認できます。
ホームセンターの特徴は、除雪機のほか、雪かき用品や冬の生活用品など、幅広い商品を扱えることです。雪対策の購入が集中すれば、対象店舗や通販の売上に影響する可能性があります。
もっとも、店舗全体の売上には園芸、建築資材、生活用品なども含まれます。除雪用品だけで株価を評価するのではなく、月次売上の既存店動向、客数、客単価、粗利益率を見るほうが実態に近づきます。地域別の店舗分布と、どこで大雪が発生したかの組み合わせにも注意しましょう。
カーメイト(7297)|タイヤチェーン需要を取り込む
カーメイトはカー用品メーカーで、非金属タイヤチェーン「バイアスロン」を展開しています。公式ブランドサイトでは製品や適合情報が公開されています。
タイヤチェーンは道路の積雪や凍結への対策商品です。日常的に雪が少ない地域でも、降雪や冬の山間部への移動を見込んで購入されることがあります。そのため、除雪そのものというより「雪道への備え」の関連銘柄といえます。
この銘柄では、積雪量だけでなくタイヤチェーンの販売シーズン、取扱店の在庫、新製品の投入にも目を向けたいところです。なお、同社には除雪以外のカー用品事業もあるため、チェーン需要がそのまま全社利益を左右するという前提は置かないほうがよいでしょう。
カナモト(9678)|建機レンタルを通じた間接的な関連性
カナモトは建設機械のレンタル事業を展開しています。公式企業サイトでは全国の拠点やレンタル機材の取り扱いが案内されています。冬の道路・施設維持では、作業に適した建機の調達手段としてレンタルが使われることがあります。
レンタル企業を調べる際に重要なのは、機械を貸し出した日数と料金です。大雪が続けば一部地域の稼働率を押し上げる可能性がありますが、全社の業績は建設現場向けなど、より幅広い需要で決まります。
また、除雪作業でどの機材がどの程度使われたかが個別に開示されるとは限りません。そのため、カナモトは「除雪機を製造する企業」ではなく、「除雪を含む建設・維持作業で機械が使われるときに関連し得る企業」として、関連度を一段低く見積もるのが無理のない考え方です。
大雪で除雪関連企業の売上はどう変わる?需要の仕組みを整理

除雪関連銘柄の特徴は、雪が降った日に商品が売れる場合と、自治体や企業の予算に基づいて機械・サービスが調達される場合が混在することです。短期的なニュースと長期的な設備需要を分けて考える必要があります。
家庭用品は降雪予報で需要が先行する場合がある
スコップやタイヤチェーンなどは、雪が降ってからでは手に入りにくくなることがあります。このため、利用者が天気予報を見て事前に購入することも想定されます。小売店では短期間に販売が集中する一方、メーカーにとっては出荷済み在庫が売れているだけという場合もあります。
需要が増えることと利益が増えることも別です。小売店では値引き、物流費、人件費、売れ残りの処分費用が利益に影響します。特に一時的な大雪を材料にする場合は、売上だけでなく利益率や前年との比較を確認すると判断を誤りにくくなります。
自治体の道路除雪は予算と委託契約が関係する
道路除雪には、除雪トラックやグレーダー、ロータリ除雪車、凍結防止剤散布車などが使われます。作業内容は新雪の除去だけでなく、圧雪の整正、道路幅の確保、歩道の除雪などさまざまです。
国土交通省は2026年3月、2025年度の道路除雪費として地方公共団体に約558億円を支援すると発表しました。これは降雪により除雪費が増える場合に、財政面の追加支援が行われることを示す例です。
ただし、この支援額がすべて上場企業の除雪機購入に使われるわけではありません。人件費、燃料費、作業委託費などにも関係します。予算増額のニュースを、そのまま機械メーカーの受注増と読み替えないことが重要です。
機械の更新は積雪量だけでは決まらない
大型の除雪車や作業機械は、毎年の降雪量に合わせて簡単に買い替えるものではありません。現在の機械の状態、維持費、自治体の予算、除雪路線の長さ、オペレーターの確保といった条件を踏まえて更新が検討されます。
北海道開発局の除雪機械の老朽化に関する資料でも、長期使用に伴う故障や部品調達の問題が指摘されています。こうした課題は一冬の大雪とは別に、更新需要を生む要因となり得ます。
したがって、道路用機械を扱う企業は、降雪ニュースだけでなく、公共調達や更新計画も調べたい分野です。反対に、年度の予算が限られていれば、必要性が高くても導入時期が先延ばしになる可能性があります。
除雪関連銘柄の株価が動く時期とニュースの見方

テーマ株としての除雪関連銘柄は、冬の気象情報が注目される時期に関心を集める場合があります。ただし、「毎年この月に買えば上がる」といった決まった法則はありません。市場が何をすでに織り込んでいるかが重要です。
秋から冬の予報は注目材料でも確定情報ではない
冬の降雪に関する情報を見るなら、気象庁の季節予報が基本です。寒候期予報などは、広い地域の気温や降雪量の傾向を確率で示すもので、特定の日に何センチ積もるかを予言するものではありません。
したがって、予報で降雪量が多い傾向と示されても、そのまま企業の販売数量が増えるとはいえません。北海道や東北など毎年雪への備えが必要な地域と、普段ほとんど降らない都市部では、必要になる商品の種類も違います。
投資では、予報の強さよりも、その地域に対象企業の顧客や販売網がどれほどあるかを考えるほうが実務的です。予報はあくまで需要を考える材料の一つとして利用しましょう。
大雪報道の後は期待が株価に織り込まれている可能性
大雪のニュースを見てから株を探す場合、すでに買い注文が集まり、株価が大きく上昇していることがあります。これを「材料の織り込み」といいます。会社の業績に変化がなくても、短期間の期待だけで株価が動くことはあります。
そこで確認したいのは、ニュース前と後の株価・売買高の変化です。たとえば数日間で大きく値上がりした銘柄は、その後に利益確定売りが出る可能性があります。上がったという事実だけを買う理由にしないことが大切です。
一方、ニュースが出ても動かない銘柄は、全社に占める除雪関連事業の比率が低い、別の業績要因が重視されているなど、複数の理由が考えられます。値動きの弱さだけで割安と判断することもできません。
冬以外は業績発表と受注・設備投資が重要になる
短期の天気ニュースが落ち着くと、会社本来の収益力が株価判断の中心に戻ります。除雪機械を扱う企業なら受注動向、小売企業なら月次販売や在庫、建機レンタルなら稼働率や設備投資の動向が重要になります。
決算発表では、前年同期との比較だけでなく、会社が公表していた業績予想との違いにも注目しましょう。売上が前年を上回っていても、予想ほど伸びなければ株価が下がることがあります。
また、雪の多い年が続いた後には、購入済み機械の更新時期がまだ先で需要が落ち着く可能性もあります。単年度の好調を翌年も続く成長と決めつけない視点が必要です。
除雪関連銘柄を買う前に確認したい4つの判断材料

関連銘柄の名前を知るだけでは、購入するかどうかは決められません。実際には、除雪との関連度と会社全体の経営状態、株価の水準を合わせて見ることが欠かせません。
1.除雪事業が全社のどの程度を占めるか
最初に、企業の製品ページと決算説明資料を突き合わせてみましょう。除雪用品を販売していることが確認できても、会社の売上に占める割合が小さければ、好調な一冬だけでは全社の利益を大きく押し上げにくいからです。
セグメントとは、企業が決算で公表する事業の区分です。除雪が独立したセグメントとして開示されていない場合、正確な売上比率は外部からわからないこともあります。そのときは「除雪の売上比率は不明」として評価し、推測の数字を作らないようにします。
除雪との関係が直接的な企業を探したいなら、製品掲載が明確なタカキタ、やまびこ、浅香工業などから事業内容を確認する方法がわかりやすいです。ただし、直接的な関連性と投資妙味は同じではありません。
2.利益率・財務・株価の割高感を確認する
天候に左右される商品では、売上の急増が利益の急増になるとは限りません。売上総利益率、営業利益率、販売管理費の変化をチェックしましょう。仕入れ価格や燃料費、配送費が高いと、売れていても十分な利益が残らないことがあります。
株価の評価では、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)も参考になります。PERは利益に対して株価が何倍か、PBRは純資産に対して何倍かを示す指標です。低ければ必ず割安というものではなく、将来の利益が減ると見込まれている場合もあります。
加えて、現金や借入金の状況、通期予想、過去の利益の振れ幅を確認すると、天候以外の経営リスクを把握しやすくなります。
3.売買高と値動きの大きさを見る
話題になりやすいテーマ株でも、日々の売買が少なければ、希望する価格で買ったり売ったりしにくい場合があります。売買高とは一定期間に取引された株数で、流動性を考える目安の一つです。
特に短期間で急騰した場面では、買値と売値の差が広がったり、売りたいときに価格が大きく下がったりすることがあります。購入前に普段の売買高と過去数カ月の値動きを確認したいところです。
初めてテーマ株を扱うなら、資金を一銘柄に集中させず、購入額を小さく抑える判断も現実的です。冬の話題性が強いからという理由だけで投資額を増やすことは避けましょう。
4.情報の時点と一次資料をそろえる
証券コード、上場区分、製品の取り扱い、企業の事業構成は変わることがあります。過去の記事にある「本命株」や当時の株価を、現在もそのまま使える情報と考えるのは危険です。
企業の公式製品ページ、決算短信、決算説明資料、適時開示、気象庁の予報を、同じ時点の情報として確認しましょう。特に株価と業績予想は変化するため、購入前には証券会社の画面や最新の開示を照合する必要があります。
なお、除雪機で知られる会社の中には非上場企業もあります。製品メーカーとして有名でも、証券取引所でその企業の株式を直接購入できるとは限りません。会社名を見つけたら上場の有無を最初に確認しましょう。
除雪関連株のリスクと見落としやすい注意点

除雪需要は天候が材料になる一方で、予想を外しやすい面もあります。大雪で恩恵を受ける商品がある一方、物流の停滞や人手不足によって企業側にコストが発生することもあります。
雪が多いほど企業全体にプラスとは限らない
大雪で除雪用品の販売が増えても、交通網が止まれば店舗の営業や配送が難しくなる場合があります。雪害が拡大すれば、除雪に必要な作業員の確保、燃料費、設備の故障なども問題となります。
除雪機械や用品を扱う企業でも、自社工場や取引先が大雪の影響を受ける可能性があります。つまり、売上面では追い風であっても、費用面では逆風になることがあるのです。
ニュースを見るときは「積雪量」だけに注目せず、販売機会が実際に増えるのか、供給を続けられるのかまで考えましょう。
暖冬では需要と在庫に影響が出る可能性
雪かき用品やタイヤチェーンのような季節商品は、降雪が少ないと販売が計画を下回る可能性があります。販売店が多めに在庫を用意していた場合は、値下げや翌シーズンへの持ち越しが必要になることもあります。
ただし、暖冬だからすべての関連会社の売上が減るとは限りません。公共の設備更新は年度予算や機械の老朽化によって進む場合があり、会社によって影響が違います。家庭用品と大型機械を区別する理由はここにもあります。
暖冬予報が出た段階で機械的に売買するのではなく、対象企業の販売地域や顧客、在庫状況を確認するのが適切です。
「本命」「出遅れ」という言葉だけでは選べない
テーマ株の情報では、事業との関連が強い銘柄を「本命」、まだ値上がりしていない銘柄を「出遅れ」と呼ぶことがあります。しかし、前者は収益の伸びを保証せず、後者も上昇余地を保証しません。
除雪との関連が薄い企業の株価が大きく動くこともあれば、直接製造している企業が動かないこともあります。市場では企業規模、普段の売買高、他のニュースなども同時に材料になります。
株価が動かなかった理由を確かめずに「まだ買われていないから有望」と考えるのは避けましょう。業績の裏付けが確認できない場合は、見送る判断も十分に合理的です。
除雪関連銘柄についてよくある疑問

最後に、実際に銘柄を比較するときに迷いやすいポイントを整理します。関連銘柄は範囲が広いため、どのような目的で調べているかによって優先する企業が変わります。
除雪関連銘柄の本命はどこですか?
一社を万人向けの「本命」と決めることはできません。除雪作業機との直接的な関係を重視するなら、スノーブロワを扱うタカキタ、除雪機を扱うやまびこ、除雪用具を扱う浅香工業などが調査候補になります。
公共道路の大型機械ならコマツやナラサキ産業、家庭やドライバーの雪対策用品ならコメリやカーメイトという分け方ができます。ただし、企業の収益全体への影響がどれほどかは別に判断する必要があります。
購入する銘柄を絞る際は、最初に用途を選び、次に決算と株価を確認すると比較しやすくなります。
除雪関連銘柄は冬になる前に買うべきですか?
冬の前に関連銘柄が注目される可能性はありますが、毎年同じタイミングで上昇するとは限りません。秋の時点で降雪期待がすでに株価に含まれている場合もあります。
特に短期売買を考えるなら、天候予報に加えて出来高や株価の変動を確認し、損失が発生した場合の対応を決めておくことが重要です。長期保有では、冬の一時的な販売よりも、複数年にわたる利益や財務の安定性が判断材料になります。
除雪専業の会社だけに投資する方法はありますか?
除雪専業かどうかは、企業ごとの事業構成を確認する必要があります。今回取り上げた企業も多くは除雪以外の事業を持つため、除雪需要だけに投資できるわけではありません。
また、一般的な国内株式の指数連動型ETFを購入しても、除雪関連事業に絞った投資になるとは限りません。複数の企業へ分散したい場合は、それぞれの企業が扱う製品や事業の違いを理解したうえで考えましょう。
いずれの方法でも、短期の天候を正確に当てることを前提にせず、余裕資金の範囲で投資額を決めることが基本です。
まとめ|除雪関連銘柄は「関連の深さ」と業績で判断する
除雪関連銘柄には、タカキタ・やまびこ・コマツ・ナラサキ産業のような機械関連、浅香工業のような用品メーカー、コメリ・カーメイトのような販売・雪道対策関連、カナモトのような建機レンタル関連があります。
選ぶときは、除雪に使われる製品を扱っている事実と、その需要が全社の利益に与える影響を区別することが大切です。降雪予報で株価が動いても、業績が同じように伸びるとは限りません。
まずは気になる企業の公式製品情報を確かめ、直近の決算資料で売上・利益・見通しを確認しましょう。そのうえで株価水準や売買高も比べれば、大雪という一時的な話題に偏らず、自分の投資方針に合うかを判断しやすくなります。


