ペロブスカイト関連株の注目銘柄10社|本命候補・ヨウ素関連・選び方を比較

ペロブスカイト関連株の注目銘柄10社|本命候補・ヨウ素関連・選び方を比較
ペロブスカイト関連株の注目銘柄10社|本命候補・ヨウ素関連・選び方を比較
投資銘柄とトレンド

ペロブスカイト関連株には、太陽電池そのものを開発する企業だけでなく、材料のヨウ素を供給する企業や、製造・施工を支える企業もあります。「どの銘柄が本命なのか」「普及すれば株価は上がるのか」と気になっても、関連の深さや収益化までの距離は会社によって異なります。

2026年には事業化や公共施設での実証が進む一方、量産コストや耐久性などの課題も残っています。主要な関連銘柄を事業内容別に整理し、公式発表で確認できる進捗、注目する指標、投資前に押さえたいリスクをわかりやすく紹介します。

  1. ペロブスカイト関連株の本命候補は?まず注目したい企業
  2. 太陽電池を開発する主要4社の特徴と事業の進み具合
    1. 積水化学工業(4204)|フィルム型「SOLAFIL」を事業化
    2. パナソニック ホールディングス(6752)|窓や壁に使うガラス型
    3. リコー(7752)|インクジェット技術を太陽電池に応用
    4. カネカ(4118)|高効率を目指すタンデム型
  3. 材料・製造装置・施工を支えるペロブスカイト関連株
    1. 伊勢化学工業(4107)とK&Oエナジーグループ(1663)|ヨウ素に注目
    2. フジプレアム(4237)|次世代太陽電池の試作・モジュール技術
    3. 大和ハウス工業(1925)と第一実業(8059)|施工・設備の立場
    4. サクサ(6675)|水分から保護するバリア膜技術
  4. なぜペロブスカイト関連株が注目されているのか
    1. 軽くて柔軟なため設置場所を広げやすい
    2. 2040年に約20GWという国の導入目標がある
    3. 研究段階から事業化・実証段階へ進んでいる
  5. ペロブスカイト関連株の選び方|期待だけで買わないための5つの視点
    1. 事業への関与と売上の発生段階を確認する
    2. 製造メーカーと材料メーカーで利益の出方を比較する
    3. 時価総額・業績・株価への織り込みを確認する
    4. 開示資料で進捗を継続して確認する
  6. 投資前に知っておきたいペロブスカイト関連株のリスク
    1. 耐久性・量産コスト・施工費が課題になる
    2. 鉛の管理や廃棄・リサイクルにも費用が必要
    3. 国際競争とテーマ株特有の急変動に注意する
  7. ペロブスカイト関連株でよくある疑問
    1. ペロブスカイト関連株の「本命」は積水化学工業ですか?
    2. ヨウ素関連株と太陽電池メーカーのどちらを選ぶべきですか?
    3. ペロブスカイト関連のETFや投資信託はありますか?
  8. まとめ|ペロブスカイト関連株は事業化の進展と業績への影響で選ぶ

ペロブスカイト関連株の本命候補は?まず注目したい企業

ペロブスカイト関連株で最初に確認したいのは、太陽電池を事業化している企業と、材料・周辺技術で関わる企業を分けて考えることです。単に関連銘柄として名前が挙がることと、実際の売上につながっていることは別です。

2026年10月時点で、事業化や実証の具体性を重視するなら積水化学工業、パナソニック ホールディングス、リコー、カネカが比較の中心となります。材料面では伊勢化学工業とK&Oエナジーグループにも注目できます。ただし、これは値上がりを予想した順位ではありません。

企業名 証券コード 主な関わり方 確認したいポイント
積水化学工業 4204 フィルム型の製造・事業化 供給量と量産ラインの立ち上げ
パナソニックHD 6752 ガラス型・建材一体型の開発 窓や壁面への導入拡大
リコー 7752 印刷技術による製造と実証 量産技術と導入事例
カネカ 4118 シリコンとのタンデム型開発 変換効率と製品販売計画
伊勢化学工業 4107 ヨウ素・太陽電池向け材料 材料供給の拡大と利益率
K&Oエナジーグループ 1663 ヨウ素の生産・供給 ヨウ素の販売数量と価格
フジプレアム 4237 次世代太陽電池の試作・部材 試作から量産案件への移行
大和ハウス工業 1925 設置・施工技術の共同開発 建物への実装と採用件数
第一実業 8059 関連製造装置・技術の提案 設備受注の具体化
サクサ 6675 グループ会社の保護膜技術 試作品から商用供給への進展

同じ「関連株」でも、積水化学工業のように自社製品の販売を目指す会社と、原料や製造装置を扱う会社では収益が発生する仕組みが違います。投資対象を絞る際は、会社の関与が実証段階なのか、受注や販売段階なのかを見比べると判断しやすくなります。

「本命」は研究開発の進み具合、事業規模、株価の割安さのどれを重視するかで変わります。技術の先進性だけで投資先を決めず、業績への影響も確認しましょう。

太陽電池を開発する主要4社の特徴と事業の進み具合

直接開発する企業は関連性がわかりやすい半面、設備投資や性能改良の負担も背負います。製品の形状、用途、量産時期が異なるため、同じ基準だけで優劣をつけることはできません。

積水化学工業(4204)|フィルム型「SOLAFIL」を事業化

積水化学工業は、薄く軽いフィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」を手がける代表的な企業です。2026年3月27日に事業開始を発表し、金属屋根向け製品について、自治体などへの供給に向けた具体的な協議を開始しました。

同社の発表では、2026年度は既存設備による限定的な供給とし、2027年度に100MW規模の生産ライン立ち上げを目指すとしています。MWは発電設備の容量を示す単位で、100MWは10万kWに相当します。ただし、生産設備の能力と実際の年間販売量は同じではありません。

2026年9月には防衛省施設や鹿児島県内での実証も発表されました。投資家にとっては、導入先の増加だけでなく、製造歩留まり(良品を作れる割合)、販売価格、収益化の見通しが重要です。出典:積水化学工業・SOLAFIL事業開始

パナソニック ホールディングス(6752)|窓や壁に使うガラス型

パナソニックHDは、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の量産技術と施工方法を開発しています。従来の屋根置きパネルでは活用しにくい建物の窓、外壁、バルコニーなどを想定する点が特徴です。

2026年3月には大阪・門真の自社施設で窓部への長期実証を開始し、同年9月24日には神戸港の遊覧船ターミナルでも運用を開始しました。発電能力だけでなく、透過性、見た目、建築物への取り付け方などを確かめています。

窓や壁に組み込む場合、建築物としての安全性やデザインへの対応も欠かせません。ガラス型の市場が拡大しても、同社のグループ全体の売上規模から見れば初期の影響は限定的かもしれず、新事業の収益規模を分けて確認する必要があります。出典:パナソニックHD・神戸港での実証

リコー(7752)|インクジェット技術を太陽電池に応用

リコーは、プリンターなどで培った印刷技術を太陽電池の製造に活用しようとしています。材料を必要な場所に塗布する製造方式を発展させることで、生産性向上やコスト削減を目指しています。

2025年には大和ハウス工業、NTTアノードエナジーとの共同事業がNEDOの支援対象として採択されました。計画では、2030年度に年間製造能力300MW以上などの目標を掲げています。また、2026年3月には東京都庁とお台場海浜公園で、ペロブスカイト太陽電池を搭載した庭園灯41基を先行導入すると公表しました。

既存の印刷関連事業で蓄積した技術を生かせる点は魅力ですが、現在の実証台数だけで将来の大規模受注を判断するのは早計です。製造設備の完成と採算改善を追うことが大切です。出典:リコー・NEDO事業採択

カネカ(4118)|高効率を目指すタンデム型

カネカは、結晶シリコン太陽電池の上にペロブスカイト層を重ねる「タンデム型」に取り組んでいます。異なる波長の光を利用し、従来より高い発電効率を目指す仕組みです。軽量なフィルム型とは用途や競争条件が異なります。

2026年2月6日には、NEDOのタンデム型量産技術実証事業への採択を発表しました。住宅やビルの屋根・壁などでの実証を進める計画です。2026年5月の同社資料では、2028年度の製品販売開始予定が示されています。予定は将来の見通しであり、実際の発売日や販売規模を保証するものではありません。

既存のシリコン技術と組み合わせて性能を高めたい投資家には確認したい企業です。ただし、発電効率が高くても製造コストが高いままでは普及しにくいため、量産に伴う価格低減も注目点です。出典:カネカ・タンデム型事業採択

材料・製造装置・施工を支えるペロブスカイト関連株

完成品メーカー以外にも、原料や部材、製造工程に関わる上場企業があります。こうした銘柄は、複数の太陽電池メーカーが普及する局面で需要を得る可能性があります。ただし、他の用途向け売上が大きい会社もあるため、関連事業の比率を見落とさないようにしましょう。

伊勢化学工業(4107)とK&Oエナジーグループ(1663)|ヨウ素に注目

ヨウ素は、一般的なヨウ素系ペロブスカイト太陽電池の材料として使われます。国内のヨウ素供給企業として知られるのが伊勢化学工業とK&Oエナジーグループです。国産原料の調達先があることは、量産時の供給体制を考えるうえで重要な要素です。

伊勢化学工業は2026年2月、稀産金属とヨウ素系ペロブスカイト太陽電池材料の開発・製造・販売に関する基本合意を発表しました。単なる原料生産にとどまらず、太陽電池向け高純度材料への展開を進める動きです。出典:伊勢化学工業・2026年2月適時開示

K&Oエナジーグループは、天然ガスとともに地下から得られるかん水を利用してヨウ素を製造しています。同社の公式情報ではヨウ素販売量の拡大を中期経営計画に掲げています。ただし、ヨウ素には医療用など多くの用途があるため、ヨウ素価格が上昇したとしても、ペロブスカイト需要だけが原因とは限りません。出典:K&Oエナジーグループ・ヨウ素事業

フジプレアム(4237)|次世代太陽電池の試作・モジュール技術

フジプレアムは、太陽電池モジュールの製造技術や精密貼り合わせ技術を持つ企業です。公式サイトでペロブスカイト型などの次世代太陽電池について、研究機関や企業と試作品の作成・性能評価を行っていると説明しています。

小型株は新しい材料技術への期待で株価が大きく動く場合があります。しかし、研究用試作品の受注と量産品の継続販売では事業規模が違います。製品化のニュースが出た際には、共同開発先、契約内容、売上計上の時期まで確認したいところです。

「試作に関わっている」という事実は関連性の根拠になりますが、「将来の量産市場で大きなシェアを取る」という結論には直結しません。出典:フジプレアム・太陽電池モジュール

大和ハウス工業(1925)と第一実業(8059)|施工・設備の立場

大和ハウス工業は、リコーなどとペロブスカイト太陽電池の施工・電装技術を共同開発しています。太陽電池が軽くても、実際に建物へ取り付けるには防水性、固定方法、配線、点検といった課題があるためです。

第一実業は機械商社として、ペロブスカイト太陽電池の研究開発から量産までを支える製品・技術を提案しています。2026年10月6日には、米国の関連イベントで製造設備や技術を紹介することを発表しました。メーカーとは違い、設備投資が増えた際に商談機会が生まれる可能性があります。

ただし、展示会への出展は大型受注が確定したことを意味しません。両社とも幅広い事業を展開しているため、ペロブスカイトだけで全社業績が変わるかどうかは慎重に見極める必要があります。出典:第一実業・2026年10月の発表

サクサ(6675)|水分から保護するバリア膜技術

ペロブスカイト太陽電池は、湿気や酸素などによる性能劣化への対策が重要です。サクサグループのソアーは、2026年10月6日、OPERA Solutionsとの共同試作で高性能バリア膜技術を用いたペロブスカイト太陽電池などの試作品について発表しました。

バリア膜とは、水分や酸素が内部に入り込むのを防ぐ薄い保護層です。発電性能だけでなく長期使用への対応が普及を左右することから、周辺材料にも商機が考えられます。

もっとも、今回は共同試作に関する発表であり、製造量や販売額が明らかになったわけではありません。株価材料として見る際は、技術検証から量産契約に進むかを区別しましょう。出典:サクサグループ・ニュースリリース

なぜペロブスカイト関連株が注目されているのか

市場の期待を理解するには、新しい太陽電池が解決しようとしている問題と、政策面の後押しを分けて見る必要があります。注目度が高くても、政策目標の達成と個別企業の利益は同じではありません。

軽くて柔軟なため設置場所を広げやすい

従来の太陽光パネルは、重さや形状の問題で屋根の強度が足りない建物などには設置しにくい場合があります。フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽さや柔軟性が特長で、工場の屋根や建物の壁などへ活用が期待されています。

一方、すべてのペロブスカイト太陽電池が曲がるわけではありません。ガラス型は建材との一体化、タンデム型は高い変換効率など、製品ごとに目指す市場が異なります。市場規模を考える際は一括りにしないことが大切です。

例えば金属屋根への設置が進んでも、窓向けの需要増加が同じペースになるとは限りません。各社がどの用途に注力しているかを確認すると、競争相手や採用条件も見えてきます。

2040年に約20GWという国の導入目標がある

経済産業省が示す「次世代型太陽電池戦略」では、2040年に約20GWの導入を目指し、2030年を待たずにGW級の生産体制を構築する方向性が示されています。GWは100万kWを表す容量の単位です。

また、NEDOは量産技術の開発や実証事業に支援を行っています。2026年2月にはタンデム型の量産技術実証事業で2件の研究テーマを採択し、同年8月にも単接合型の実証事業で追加採択を発表しました。出典:資源エネルギー庁・エネルギー白書2025

ただし、20GWは導入の政策目標であって受注の確約ではありません。工事の制度整備、製品価格、電力需要家の採用判断などが伴って初めて実際の市場が広がります。

研究段階から事業化・実証段階へ進んでいる

以前は研究室での高効率化が話題の中心でしたが、2026年には公共施設での運用、フィルム型の事業開始、ガラス型の実環境試験など、導入方法を確かめる案件が増えています。

実証の目的は、実際に発電できるかだけではありません。雨風への耐久性、施工にかかる費用、点検方法、電気設備との接続、建物の美観まで幅広く確認します。これらが解決すれば受注拡大に近づくと考えられます。

もっとも、実証設備は補助事業や特殊な条件で設置される場合があります。その費用で民間の一般的な建物にも普及できるのかという点は、まだ別に判断する必要があります。

ペロブスカイト関連株の選び方|期待だけで買わないための5つの視点

関連銘柄には大手製造業から小型株まで幅広い選択肢があります。注目度の高さだけで選ぶと、事業の進展と株価の動きが一致しないことがあります。次の観点をセットで比較すると判断しやすくなります。

事業への関与と売上の発生段階を確認する

まず「研究中」「実証中」「事業開始」「量産販売中」を区別します。共同研究の発表だけでは売上が発生していないこともありますし、事業開始と書かれていても生産量が限定的な場合があります。

企業のプレスリリースには技術的な成果が詳しく書かれますが、投資の判断には決算説明資料も欠かせません。新規事業の売上見込み、設備投資額、採算が合う時期、受注残高を確認しましょう。

重要なのは、技術の実証が成功したという情報と、株主利益が増えるという見通しを分けることです。関連事業の売上が小さい間は、主力事業の景気動向のほうが株価を左右することもあります。

製造メーカーと材料メーカーで利益の出方を比較する

製造メーカーは完成品の価格を高く設定できれば利益を確保できますが、大規模な設備投資、品質管理、保証対応などに費用がかかります。量産開始後も赤字が続く可能性はあります。

ヨウ素などの材料メーカーは、多数の製造会社に供給できれば需要の広がりを取り込めるかもしれません。ただし、原料価格の下落や調達先の分散により利益が伸びない場合もあります。

製造装置・施工を担う会社は、工場建設や設置工事が増える局面で受注を得る可能性があります。その反面、設備投資は一時的に集中しやすく、受注の山を越えた後の持続性も考える必要があります。

時価総額・業績・株価への織り込みを確認する

同じ新事業から年間10億円の利益が生まれたとしても、企業全体の利益が数千億円ある大手と、利益規模が小さい企業では影響度が異なります。このため、小型株が材料に敏感に反応することはありますが、その分値下がりの幅も大きくなりがちです。

株価が急騰した後は、業績が順調に改善しても期待を下回ったと受け止められる場合があります。過去の株価チャートだけでなく、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、営業利益、現金の状況なども確認しましょう。

ただし、赤字企業や一時的な利益変動が大きい企業ではPERが参考にならないこともあります。単純に数値が低い銘柄を割安と決めつけないことが大切です。

開示資料で進捗を継続して確認する

関連銘柄を継続的に追う場合は、企業公式のIRページ、決算短信、事業説明会資料、NEDOの採択・成果情報を中心に確認すると情報を整理しやすくなります。

確認する順番は、①採択・共同研究、②実証開始、③顧客との供給契約、④工場稼働、⑤売上・利益への反映、という流れが実用的です。もちろん企業ごとに順番が前後する場合もあります。

2026年10月時点のように技術ニュースが相次ぐ段階では、同じ企業の発表であっても、試作のニュースと商用受注のニュースで意味が大きく異なります。見出しだけで売買しない習慣が役立ちます。

投資前に知っておきたいペロブスカイト関連株のリスク

成長が期待されるテーマである一方、普及時期や採算はまだ不確定な部分があります。長期投資を考える場合こそ、技術面の問題と株式市場特有の値動きを確認しておきましょう。

耐久性・量産コスト・施工費が課題になる

太陽電池は長い期間にわたって屋外で使われるため、変換効率だけでなく耐候性も大切です。高温多湿、紫外線、強風などの条件下で性能を維持できなければ、導入先が限定される可能性があります。

また、発電コストはセルの製造費だけで決まりません。架台や接着部材、配線、施工、保守、交換費なども含めて考える必要があります。発電効率が高い技術でも、設置・管理費が高ければ他の電源に対して競争力を持ちにくくなります。

国の支援がある間は導入が進んでも、支援の縮小後に市場が成り立つかは別問題です。特に量産投資額が大きい会社では、設備稼働率の低下が収益を圧迫する可能性があります。

鉛の管理や廃棄・リサイクルにも費用が必要

ペロブスカイト太陽電池の材料には、鉛を含むものがあります。通常使用時の封止技術だけでなく、破損時や廃棄時の取り扱い、安全な回収方法なども社会実装には重要です。

NEDOはペロブスカイト太陽電池のリサイクル技術開発を進めており、適切な処理や再資源化の仕組みを検討しています。環境負荷への対応が進むことは長期的な普及にとって望ましい一方、製造・回収コストの増加につながる場合があります。出典:NEDO・太陽光発電導入拡大等技術開発事業

「新技術だから環境に優しい」と無条件に決めつけるのではなく、製品の寿命、回収体制、材料構成まで含めて評価したいところです。

国際競争とテーマ株特有の急変動に注意する

ペロブスカイト太陽電池は海外でも開発が進んでいます。日本企業が先に実証を進めても、量産コスト、製造速度、販売網などで海外メーカーが競争優位を築く可能性はあります。

株式市場では、政策発表や補助金採択を受けて株価が短期間に上がることがあります。しかし、採択が分かっている段階で期待が株価に反映されていると、次の発表をきっかけに利益確定売りが出ることもあります。

ペロブスカイト太陽電池の普及は、関連銘柄すべての株価上昇を保証するものではありません。信用取引や一銘柄への集中投資では、想定以上の損失が発生する場合があります。

ペロブスカイト関連株でよくある疑問

銘柄探しで迷いやすい点を、投資の立場から整理します。特定の企業名だけを覚えるより、何を根拠に関連性を判断するかを把握しておくと便利です。

ペロブスカイト関連株の「本命」は積水化学工業ですか?

積水化学工業は、2026年3月にフィルム型製品の事業開始を発表し、量産ラインの計画も示しているため、事業化の進み具合という観点では有力な比較対象です。

ただし、株式として最も有望かどうかは購入時の株価や他事業の業績によります。太陽電池事業の成長がすでに株価に織り込まれている場合もあり、「開発が先行していること」と「今買えば利益が出ること」は一致しません。

ヨウ素関連株と太陽電池メーカーのどちらを選ぶべきですか?

完成品の販売拡大を重視するなら太陽電池メーカー、原料の需要増加を重視するならヨウ素関連企業という見方ができます。ただし、ヨウ素メーカーの利益は太陽電池以外の用途や市況にも左右されます。

判断がつかない場合は、一社に絞らず業種や企業規模を分散して比較する方法があります。材料供給が増えても製造メーカーの利益が増えるとは限らず、逆も同様です。

ペロブスカイト関連のETFや投資信託はありますか?

再生可能エネルギーやクリーンテクノロジーに投資するETF・投資信託の中には、関連企業を保有する商品があります。しかし、ペロブスカイト太陽電池だけに投資する商品とは限りません。

購入前には最新の組入銘柄、組入比率、信託報酬、為替リスクを確認してください。テーマ名が近くても、保有先の大部分が風力発電や電気自動車関連という場合もあります。

まとめ|ペロブスカイト関連株は事業化の進展と業績への影響で選ぶ

まとめ
まとめ

ペロブスカイト関連株には、製品の事業化を進める積水化学工業、ガラス型を開発するパナソニックHD、印刷技術を活用するリコー、タンデム型のカネカなどがあります。原材料では伊勢化学工業やK&Oエナジーグループ、周辺技術ではフジプレアムなども比較対象です。

重要なのは、実証実験・量産計画・実際の売上を区別し、関連事業が会社全体の利益にどれだけ影響するかを確かめることです。政策支援や技術進歩は追い風になり得ますが、すべての関連株の上昇を約束するものではありません。

企業の公式発表と決算資料を継続して確認し、自分の投資期間や許容できる値下がり幅に合う銘柄かどうかを判断しましょう。

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